救われ王子にロックオン~溺愛(お礼)はご遠慮させて頂きます~
全ての行いには危険と責任がつきまとう。

歩いていても寝ていても事件や事故に巻き込まれることはあるし、それは医療行為ひとつ取ってみても同じだ。

そのために、医師や病院側はベネフィット(利益)だけでなくリスクを受け入れた上で全ての医療行為を受け入れるかどうかの同意を患者サイドに求める。

医療訴訟、医療過誤、医療従事者の疲弊問題・・・。

命に直接かかわる仕事なだけに間違いは許されないのは百も承知だ。

だからこそスタッフの精神的、身体的な疲労を最小限に抑え、適切な労働環境を整えるのが大切なのだが、今の日本は医療者の責任感だけに頼り切っている部分も大いにある。

そんな医療者にも天国と言える労働環境。

それがこのセントヒルズホスピタル、略してセントヒルズの売りの一つだろう。

医師の勤務も完全なる2交代制。

完全週休2日で休日はバディ制度で補っている(パンフレットにもその旨はアナウンスしている)。

そのためスタッフの満足度は非常に高く、離職率も少ない。

国からもモデル事業として支援をもらっており、研究的な視点からもその存在意義は大きい。

だからこそ、あやめはこのセントヒルズを現在の勤務先として選んだ。

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