救われ王子にロックオン~溺愛(お礼)はご遠慮させて頂きます~
暑気払い
田中の誘導で部屋を進むと、メインの寝室に着付け師と思われる女性が待っていた。
「お嬢様、着付けとメイクを担当させて頂く山口と申します。時間が押しておりますので早速取りかからせて頂きます」
山口はそう告げると、あれよあれよという間にあやめの服を脱がし、手早く着付けを済ませていった。
「まあ、浴衣がお似合いになること!お顔も小顔で色白で、お着物に負けず劣らず輝いておりますわ」
山口の手放しの誉め言葉にあやめは戸惑いを覚える。
あやめが何度か口を挟もうとトライしても、山口のマシンガントークに阻まれるため反論も肯定も出来ずにいるからだ。
「髪もサラサラでとても綺麗。この項なんて吸い付きたくなるくらいのお色気です」
仕上げに菖蒲の簪(かんざし)をさせば完成。
結局、あやめはお礼以外の言葉を発せぬまま山口と別れることになった。
「お嬢様、着付けとメイクを担当させて頂く山口と申します。時間が押しておりますので早速取りかからせて頂きます」
山口はそう告げると、あれよあれよという間にあやめの服を脱がし、手早く着付けを済ませていった。
「まあ、浴衣がお似合いになること!お顔も小顔で色白で、お着物に負けず劣らず輝いておりますわ」
山口の手放しの誉め言葉にあやめは戸惑いを覚える。
あやめが何度か口を挟もうとトライしても、山口のマシンガントークに阻まれるため反論も肯定も出来ずにいるからだ。
「髪もサラサラでとても綺麗。この項なんて吸い付きたくなるくらいのお色気です」
仕上げに菖蒲の簪(かんざし)をさせば完成。
結局、あやめはお礼以外の言葉を発せぬまま山口と別れることになった。