救われ王子にロックオン~溺愛(お礼)はご遠慮させて頂きます~
「光治様、これから我々は杜若村長ならびに杜若ドクター、博志社長と共に諸々の打ち合わせを致します。その間に光治様はあやめ様と島の観光をされてはいかがですか?」
「でも昼からの回診の準備が・・・」
あやめの長期休暇の目的は卓次郎の手伝い。
たった1人で24時間、島のみんなの命を守る卓次郎を少しでも休養させたいとの思いが強い。
「心配しなくてもいい。今は元気なお年寄りが多いんだ。風邪引きも少ないからこのところは診療所も閑古鳥が鳴いている。安心して聖川さんを案内してきなさい」
父の言葉は本当のようで、祖父・昭次郎も隣で頷いている。
「本当に?」
「ああ、行っておいで。車はガレージに置いてあるから」
ちらりと博志と田中を見ると゛否やは許さない゛と表情が物語っていた。
「光治さん、島は小さいから半日足らずで観光は終わってしまうと思うけどそれでも大丈夫?」
「あやめさんと二人なら」
それならばさっさと島を案内して早々に飽きて帰ってもらおう。
そう考えたあやめは、父・卓次郎から渡された愛車のキーを持って、光治と共にドライブに向かうのだった。
「でも昼からの回診の準備が・・・」
あやめの長期休暇の目的は卓次郎の手伝い。
たった1人で24時間、島のみんなの命を守る卓次郎を少しでも休養させたいとの思いが強い。
「心配しなくてもいい。今は元気なお年寄りが多いんだ。風邪引きも少ないからこのところは診療所も閑古鳥が鳴いている。安心して聖川さんを案内してきなさい」
父の言葉は本当のようで、祖父・昭次郎も隣で頷いている。
「本当に?」
「ああ、行っておいで。車はガレージに置いてあるから」
ちらりと博志と田中を見ると゛否やは許さない゛と表情が物語っていた。
「光治さん、島は小さいから半日足らずで観光は終わってしまうと思うけどそれでも大丈夫?」
「あやめさんと二人なら」
それならばさっさと島を案内して早々に飽きて帰ってもらおう。
そう考えたあやめは、父・卓次郎から渡された愛車のキーを持って、光治と共にドライブに向かうのだった。