一日限定カップル
「最近、冷たくない?」

日曜日、久々にバイトが入ってなくて広樹と会った。

久々にお茶して幸せだったのに。

「何を言うのよ」

私は目の前にあるケーキを食べる気力をなくした。

フォークを置いて向かいに座っている広樹をみつめる。

「一緒にいても上の空だし…。
違う人の事でも考えてるんじゃない?」



ドキッ



「そんなの、ないわよ」

とは言ったものの。

尚志が頭の中から離れないのも事実。
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