一日限定カップル
「どうかなあ?」

「いい感じ!!似合ってるよ」

「じゃあ、これにしようっと」

革だけど、履き易そうでお洒落な靴を尚志は買った。



「彼女と遊ぶときは絶対に自分の物なんて買えないから、一緒に選んで貰えて良かったよ」

苦笑いをした尚志は少し遠くを見つめた。

「どうして?」

「彼女は自分の買い物は付き合わせるのに、俺の買い物はどうでもいいんだよ」



そう言った尚志は何だか辛そうで。



私は胸が痛んだ。
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