アウトサイダー
「じゃー、そのまま質問コーナーやっか」
眠そうに、先生が発言。
すぐさま、クラスのリーダー的存在の男子が手を上げた。
「はいっ!彼女いますかっ」
その質問に、あはは、とクラスが湧いた。
…くだんな…。
ボクは、鞄から携帯音楽プレーヤーを取りだし、
クラシック音楽をかけて、イヤホンを耳に押し込み、ゆっくりと机に伏せた。
質問する気、無いし、寝ちゃお…。
「ええ~、彼女いませぇん」
赤城さん、声でかいな…。