今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
誘惑②
頑張ったら、ご褒美ちょうだい。
……次の日、朝から雨がどしゃ降りだったため、学校に着いた頃には靴下がびちょびちょになってしまった。
私は念のため持ってきていた替えの靴下に履き替え……さっそく、蛍がさっそく私の机へとやってきた。
「昨日は瀬那先生とどうだったの?」
「え……?」
私にしか聞こえない小さな声でしゃべる蛍。
「だって最後2人きりだったんでしょー?なんかあった?」
「な、なんかってなに?なんもないよっ?」
「あれれれ?珍しく焦ってない?」
蛍はなんでなんかあったってわかるの……⁉︎
これが親友の力⁉︎
誰かに聞かれたら誤解されると思い、私も必死に小声で話した。
「隠したって無駄だぞ。私にはわかるんだからなー?」
「え……?」
「つむぎさ、瀬那先生のこといつも目で追いかけてる」
「いやいや、そんなことないよ……」