今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
私は、今まで味わったことのないフワフワとした気持ちで……その日1日を過ごした。
……これが恋なんだって知ることができて、嬉しかった。
蛍にはっきり"私が瀬那先生を好き"と言ってもらえたおかげで、素直に受け止められた。
今までモヤモヤしていたあの名前のない感情は、私がずっと知りたかった好きって気持ちだったんだ……。
でも、まさか先生を好きになるなんて……。
制服デート、一緒に登下校とか……そんなことを夢見ていたけど、それ以前の問題。
好きになっちゃったもんはしょうがないよね。
……やっと自分の気持ちに気づいた私。
初めての恋に浮かれていたら時間はいつもよりも早く進んでいき……高校生になって、最初の中間テストが始まった。
元々勉強が得意な方ではないので、普段から分からないところがあったら先生に聞いたり、帰ってから復習したりと努力はしている。
強いていえば、国語や社会などの文系はまだできるんだけど……問題は数学。