今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


私は、残酷な現実を突きつけられた。



瀬那先生しかいないと思っていた教室には……4人の生徒がすでに着席していた。



2人きりじゃないんだとわかり、気分が落ち込んだまま……私は、黒板に貼れている1枚の紙に目を通した。



そこには誰がどこに座るのか名前が書いてあり、どうやら私以外に補習授業を受ける人は4人いるらしい。



……普通に考えたらそりゃそうだよね。

赤点を取ったのが私だけなわけないよね。



すっかり浮かれて冷静な判断もできてなかった。



つむぎ、もう一度よーく考えて。

ここは学校。

勉強をしにくるところ!



心の中で自分に喝を入れ、自分の席に向かおうとした……そのとき。


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