今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

私の目の前のノートにわかりやすく問題を解いてくれている瀬那先生。



視界に入ってきたのは、瀬那先生のくるくるの髪の毛。



パーマをかけてるのかな、天然パーマなのかな……。

……触ってみたいな……。



犬や猫を触りたくなるように、瀬那先生の髪の毛を触りたい衝動にかられた。



わからないように触るなら大丈夫だよね……?



そう思い、気づかれないように本当に髪の毛に人差し指を当てた。



フワフワしてるのかと思っていたら、少し硬くて意外だった。



……すると、瀬那先生は目だけを私の方に向けてニヤリと笑った。



「バレてるけど」

「あ、ご、ごめんなさい……!つい触りたくなっちゃって……」



自分はなにをやってるんだろうと恥ずかしくなり、顔が赤くなるのがわかる。


< 110 / 397 >

この作品をシェア

pagetop