今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
私の目の前のノートにわかりやすく問題を解いてくれている瀬那先生。
視界に入ってきたのは、瀬那先生のくるくるの髪の毛。
パーマをかけてるのかな、天然パーマなのかな……。
……触ってみたいな……。
犬や猫を触りたくなるように、瀬那先生の髪の毛を触りたい衝動にかられた。
わからないように触るなら大丈夫だよね……?
そう思い、気づかれないように本当に髪の毛に人差し指を当てた。
フワフワしてるのかと思っていたら、少し硬くて意外だった。
……すると、瀬那先生は目だけを私の方に向けてニヤリと笑った。
「バレてるけど」
「あ、ご、ごめんなさい……!つい触りたくなっちゃって……」
自分はなにをやってるんだろうと恥ずかしくなり、顔が赤くなるのがわかる。