今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
無事に大学を卒業し、春から念願の高校教師となった。
初めての社会人、初めての教師。
わからないことだらけで一瞬で終わっていく毎日。
これは落ちつくまで恋愛はしなくていいな……。
不思議とそんなことを思っていた。
そ、れ、な、の、に……。
入学式の日、とんでもない美少女に出会ってしまった。
名前は呉羽つむぎ。
本人は自覚がないようだけど、呉羽が廊下を歩けば周りの男子たちは騒ぎだし、女子たちまでも見惚れている。
それくらい、呉羽は別格でかわいかった。
まぁ、でも別に良かった。
こんなに可愛い生徒がいるなら、授業するのもモチベーションが上がっていいなーぐらいに思っていた。