今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「そうか。まぁ、確かにうちの学校の作りは分かりにくいもんなぁ」
イケメン先生のおかげで、強面おじさん先生に怒られることなくなんとかその場を切り抜けた。
私たちは生徒たちが座る1番後ろの列のさらに後ろに座った。
イケメン先生はいつの間にか先生たちの列へ紛れ込んでいた。
部活動紹介がすべて終わり、順番に体育館から出ていく生徒たち。
今度こそ迷子にならないようにと、私と蛍は前を歩く女の子3人組にくっついて歩くことにした。
そのおかげで迷子になることなく、無事教室にたどり着いた。
帰りのホームルームが終わり、帰り支度も終わったので私と蛍は帰ろうと教室を出ようとした。
「瀬那先生、さようならーっ!」
廊下から女の子の大きな声が聞こえ、興味が湧いたので廊下側にある窓から廊下を見渡した。