今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
明日からなにされるんだ……?
俺、女子高生になにされちゃうの……?
期待と不安が入り混じりながら……一人暮らしの家に着く。
家に帰ってからもその言葉が頭から離れなくて……俺はついいろんな妄想をしてしまった。
そんなこんなで、次の日は胸の奥がソワソワしたまま学校へと向かった。
4時間目が終わり、昼休みに入った。
職員室に向かっていると、数メートル先で重そうになにかの資料を抱えている呉羽が目に入った。
……誰があんな荷物持たせてんだよ。
昨日の今日で気まずさ満点だけど、さすがに困ってる生徒は放っておけない。
少し早く歩き、呉羽に近づいていく。
「呉羽、大丈夫?半分俺持つよ」
しかし、俺が追いつく前に俺のクラスの門奈が呉羽の荷物を半分持ち始めた。