今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
そこにちょうど電車がくるアナウンスが流れーーー……すぐに電車がきた。
電車ナイスタイミング!
「瀬那先生、ありがとうございました!また学校でね〜」
「おう。じゃあ、学校でな」
逃げるように電車に乗り込んだ私。
相変わらず切り替えの早い瀬那先生。
さっきまで私のことを散々からかっておいて、いざ私が電車に乗ったらすっかり先生の顔になってる。
……やっぱり、私ばかりがドキドキしてるんだな。
悔しい……。
けど、この切ない片想いを選んだのは誰でもない私自身なんだ。
ちゃんとこの想いを大切にしてあげなきゃ……。
最寄駅では門奈くんと伊吹くん、蛍の3人が待っていてくれた。
門奈くん伊吹くんとは先に別れ……私は蛍と2人きりになった瞬間、話を切り出した。