今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
いつもは俺を見るなりニコニコしながら駆け寄ってきて話してくる呉羽。
偶然2人きりになったときに頑張って俺を誘惑しようとしてくる呉羽は……本音を言えばかわいすぎる。
どうしていいかわからない。
それなのに、このときの呉羽は俺と目を合わせようともしないし、誘惑のゆの字もない。
教師としてはそれで安心しなきゃいけないところなんだが……俺もなかなか呉羽の魔法にやられてしまったのかもしれない。
俺の質問に答えてくれない、そっけない態度をとる呉羽に……少しイラッとしてしまった。
わざとあおるように……呉羽の顔を覗き込んだ。
顔を近づけると顔を赤らめる呉羽。
困った顔が見たいーーー……。
そんなことを一瞬でも思ってた俺は、変態確定だよな。