今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「今のままじゃ、自分の気持ちもスッキリしないから、告白してけじめをつけたいの」
長い付き合いだからこそ、わかる。
蛍がこうしてなにかを決断したときは、もう蛍の中で答えが決まってるということだ。
だからこそ……親友の私としては、蛍の気持ちを尊重してあげなければいけない。
「こんなに明るくてかわいい蛍だもん。絶対に上手くいく!大丈夫!」
「つむぎぃー……!ありがとうー……」
半泣きの蛍が、勢いよく私に抱きついてきた。
私はすぐに蛍を抱きしめ返した。
蛍なら大丈夫。
どうか神様、蛍の恋を応援してください……。
私はそう願わずにはいられなかった。
……そして、あっという間に金曜日になった。