今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

放課後になり、私たち4人は、学校から徒歩5分の距離にあるカラオケへ向かった。



1時間ほど歌って騒ぎ、カラオケの後はそのまま電車に乗り、隣の最寄駅にあるファストフード店へと入った。



いつものように他愛もない話をした。



蛍は、どのタイミングで告白するんだろう……そう思ったとき、蛍がトイレへ一緒に行こうと言うので私は着いていった。



トイレへ行くや否や……「隣の公園で告白しようと思う」と蛍が言った。



ついにこのときがきたか!と張り切る私。



蛍と伊吹くんを2人きりにするために、私が門奈くんをなんとかして連れ出すことになった。



「私の弟がもうすぐ誕生日なんだけど、誕生日プレゼントを門奈くんも一緒に選んでくれない?」

「……おう、いいよ」



私には本当に2歳下の弟がいて、誕生日もあと1ヶ月後。



ということで……我ながら上手く門奈くんを連れ出すことに成功したと思う。

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