今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
私は、袖がひらひらしている白のトップスに、ベージュのショートパンツを着た。
髪の毛はゆるく巻き、ゴールドの小さなイヤリングとネックレスをつけた。
「じゃあ、出かけてくるね!」
「おう。母さんには言ってあるの?」
「言ってある!また帰るとき連絡するね!」
今日もお父さんとお母さんは朝から仕事へ。
3歳下の弟の保希(ほまれ)が家にいる。
保希は、我が弟ながら顔が整っている。
そのせいか、モテまくりの人生を歩んできたため……恋愛はめんどくさいなどと中学1年生らしからぬ発言をよくする。
冷静な性格はお父さんにそっくりだ。
そんな保希の将来が心配だったりするわけなんだけど……まぁ、今は自分が幸せの絶頂期にいるので、それはそれ。
お母さんには、とりあえず彼氏ができたことは伝えた。
今日も彼氏と出かけてくることは伝えてある。
さすがに、先生だということは言えてないけど、いつかは言えたらいいなと思う。