今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「デート中」
「うっっわ、マジかよ。リア充かよー」
「おまえらは相変わらず仲良いな」
心なしか、久しぶりに友達に会えて嬉しそうな瀬那先生。
それから、瀬那先生たちは地元トークに花が咲き、私はまったく話に入れなかった。
久しぶりの友達に会えたらテンションが上がるのはわかる。
だから、盛り上がることは別にいいんだけど……。
途中、やたらと瀬那先生を触る麗華さんが気になって仕方ない。
……いや、麗華さんが、ただ人との距離が近い人なのかもしれない。
そう思ったけど、よーく見てみると、瀬那先生以外の人には一切ボディタッチをしないことがわかった。
きっとたまたまだよ。
私はそう……自分に必死に言い聞かせた。
早く2人きりになりたいなぁ。
せっかくのデートなのに。