今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

心配なのは、お父さんだ。

厳しくて頑固だから……不安要素たっぷり。



お父さんとは普段話をするけど、彼氏がどうとかそういう話はしない。

基本的に寡黙なので……お父さんが考えていることはあまりわからない。



それに比べて……お母さんは我が道を行くという感じだから、彼氏が先生だとしても受け入れてくれそう。



お父さんは、きっとすぐには受け入れてくれないだろうな。



……挨拶するわけでもない私が、当日になって緊張し始めた。

私の両親に初めて会う瀬那先生のほうが、圧倒的に緊張しているはずだよね。


私は堂々としていかなきゃ……。



挨拶の当日、瀬那先生は、お昼前にコンビニまで車で来てくれた。

30分ほど車に乗ったところにある、オシャレなイタリアンレストランでお昼ご飯を食べた。

高校生は来なそうな……ワンランク上の雰囲気が漂うお店。

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