今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


私は前の方のポジションへ、蛍は私の斜め後ろに立っていた。



連続でパスが続き、同じクラスの中学のときバレーボール部だったという子に最後にボールが渡り、その子が思いっきりアタックした。



勢いよくアタックされたボールは見事に床へと叩きつけられ、私たちに点が入った。



「いえーい!」



同じチーム同士でハイタッチしあい、蛍にもハイタッチしようと後ろを振り返ると……。



バタンーーー……。



蛍が音を立ててその場で倒れた。



「蛍……っ⁉︎」



すぐに蛍に駆け寄ると、蛍は意識があり、「うう……」と苦しそうに言った。



「蛍?大丈夫……?」

「うん……とりあえず、気持ち悪い……」



体育の先生や他の生徒たちも集まってきて、先生と話した結果、ひとまず保健室へ連れて行くことになった。

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