今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「あぁー……」と、はぐらかそうとする瀬那先生。
「気になるから教えて!」
「つむぎには関係のないことだよ」
「そんなことあるはずない!教えてくれるまで、ずっと聞き続けるから!」
しつこい女だなぁと思われたかも。
私のしつこさに負けた瀬那先生は、「わかったよ」と言って、そのあとに深いため息をついた。
「……卒業するまでは、その……そういうことはするなよって話」
「え?そういうこと?」
「……わかるだろ」
「わからない」
瀬那先生は、またため息をつく。
「キスより、先のことだよ……」
「キスより先のこと……?ってなに?」
信じられないという顔をする瀬那先生。
本当にわからないんだもん。
卒業するまでしちゃいけない、キスより先のことっていったいなに?
もしかして、なぞなぞ?