今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

上を脱がせ終えると、瀬那先生は「ん」と自分の脚を叩く。



「つむぎ、ここに座って」

「え……?」



まさか……私に瀬那先生の上に座れと……⁉︎



「麗華、俺ら今からイチャイチャするけど、それでいいなら拭いて」



本当にこの人は熱があるんだよね?

そう疑わざるを得ないほど、今日の瀬那先生は爆弾発言が多い。



だって、イチャイチャって……?

麗華さんいるのに⁉︎



そんな麗華さんも、「瀬那って人に見られて興奮するタイプなんだ?」と、まったく動じない。



「かもな。それと……」

「それと?」

「勘違い女にわからせてやりたくて」



さっきまでのふざけた感じから一変して、急に冷めた声を出す瀬那先生。

花火大会のときにも聞いた声だ。

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