今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「麗華がつむぎになに吹き込んだのか知らないけど、ウソばっかり口にして、むなしくなんねぇの?」
「……」
「俺のこと好きなのか、縛っておきたいだけかはどっちでもいいよ。そもそも俺の中で麗華はただの中学の同級生。それ以上になることはこの先ない」
「……」
「けど、これからもまだ、俺の大事なつむぎに余計なことするんだったら……それ以下になるからな」
「……」
「ってことで、早くつむぎとイチャイチャしたいから、さっさと帰れ」
こんなに怖い顔をする瀬那先生を……初めて見た。
とうとう、麗華さんは泣きながら部屋を出て行った。
私は、スッキリした反面……麗華さんのことが少し気になった。
「なにが聞きたい?」
今度こそ、本当に2人だけになった。
私を気にかけ、そう聞いてくれる瀬那先生。