今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
いつも瀬那先生のペースに流されてしまう。
たまには、私のペースに瀬那先生を巻き込みたい……。
私は、タオルを握りしめる力を強くした。
「瀬那先生になら、なにされても大丈夫です」
すると、瀬那先生が「はぁ……」と大きくため息をついた。
「つむぎちゃん、そういうことは今言わないでほしかったよ」
「……え?」
「完全に生殺しなんだけど。なんで俺は、こんなときに熱なんだよ……」
猛烈に悔しがる瀬那先生に、私の頭の中ははてなだらけ。
瀬那先生が我慢してるかもしれないって蛍に言われたから、安心してもらうために、私もこの先、なにをされてもいいよって意味で言ったんだけど……。
どうやら、タイミングを間違えたみたい?
「下は自分で拭くから大丈夫」と、瀬那先生は私からタオルを奪った。