今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
甘い声がもっと聞きたい。〜瀬那 side〜
【瀬那 side】
「とりあえず、寝るときの服とパンツは俺のでよかったら貸すよ。足りないものあるなら、近くのコンビで買ってくるか?」
「だ、だだ大丈夫です。せ、瀬那先生の、貸してください……」
いきなり泊まることになったからか、あきらかにつむぎは動揺している。
とはいえ、俺は病人だ。
なにかがある前に……そんな体力すらない。
俺の部屋でつむぎが寝るというだけのこと。
7歳も上の俺は冷静でいなければ……。
「そういえば、瀬那先生は体調どうですか?」
「あぁ、つむぎのおかげでだいぶ良くなったよ」
つむぎは背伸びをして、俺のおでこを触る。
「でも、まだ熱があるので横になっててくださいね」
「はい、そうします」
つむぎは学校では天然でおっちょこちょいなイメージがある。
けど、家では両親が仕事でいないことが多いからか、長女としてしっかりしているんだなと今日知った。