今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

つむぎの新たな一面を知ることができて……さらに愛しくなった。



「つむぎは、とりあえずお風呂に入ってきな」



風呂は洗ったままキレイな状態なので、あとはお湯を溜めるだけだった。

15分ほどでお湯が溜まり、つむぎはお風呂へと向かった。



その間、まだ体がだるい俺はベッドで横になっていた。

ついでに体温計で熱を測る……と、38度と少し下がっていた。



風呂場からシャワーの水の音がする。

それがなんだかやけにリアルで……つむぎの風呂に入ってる姿を想像してしまう。



これじゃあ、そこらへんの男子高校生と同じじゃねぇか。

変な想像は、やめろ!



俺は冷静になるために、キッチンに飲み物を取りに行った。

頭の中が空になるように、勢いよく麦茶を喉へと流し込む。



……そして、数十分後につむぎが風呂から出てきた。

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