今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
これ以上今のつむぎを見ていたら、それこそつむぎのお父さんとの約束を果たせなくなりそうだ。
それはあってはならない。
「俺はソファで寝るから、つむぎはベッドで寝ていいよ」
「……なんでですか?」
そんなの、一緒にベッドで寝てたらつむぎに変なことをしかねないからだよ。
……なんて、言えるわけない。
「瀬那先生まだ熱あるんだからベッドで寝なきゃだめだよ!私も、一緒に寝ますから」
「は?」
「え?だって、一緒に寝た方が暖かいしよくないですか……?」
さらに、天然を爆発させるつむぎ。
俺がベッドで、つむぎがソファとかではなく、暖かいから自分も一緒にベッドで寝るという……なんともつむぎらしい考え方。
つむぎには言葉でちゃんと説明しなきゃ、今の俺の状況は理解してもらえなさそうだな……。
「いや、あのな、いくら熱があるっていったって……俺も一応男なんだぞ」
「瀬那先生が女じゃなくて男なのはわかってます」