今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
俺の胸のあたりにつむぎの顔があるため、起きてるのか確認できない。
静かだな……寝たか?
俺はホッとし、眠りにつこうとした……その瞬間。
「ねぇ、瀬那先生」
まだ寝ていなかったらしいつむぎが、つぶやく。
「瀬那先生のしたいこと、していいよ」
は……?
この子は、なにを言ってるんだ?
「さっきの俺の話は聞いてた?」
「聞いてた」
「なら……」
「瀬那先生に、我慢してほしくないの」
俺は腕の中にいるつむぎに視線を向ける。
上目遣いで真っ直ぐと俺のことを見ていた。
その目を見て……俺はの中のなにかがプツンと切れた。
「もう、知らねぇからな」