今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
そういう意味の心配?と思いながらも、私は単純だから嬉しくなってしまう。
「叶うことなら、ずっと俺の目が届くところに置いておきたい」
「えっ⁉︎」
「それくらい、つむぎのことが心配だってことだよ」
最後に私の耳の近くでしゃべる瀬那先生。
くすぐったくて、思わず体がピクッと反応してしまう。
「ここ、学校ですよっ」
「だから?」
「こういうのはだめですっ」
「耳、弱いよな」
「それも言わないでください」
誰もいないからいいけど、誰かに見られてたら大変だ。
瀬那先生の暴走から逃げるように……私は、体育館へと向かった。
瀬那先生が独占欲強くて、少しびっくりしている。
あんなにかっこよくて自信もありそうなのに。
こんなちんちくりんな私のことが……心配になる?
いまいち実感がわかない。