今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

そうだよ。

瀬那先生が喜んでやってたわけじゃないことくらいわかる。

先生として生徒のお願いを聞いてあげたんだよね。


そうとわかっていても、どんどん欲張りになっている私は……。



「もっと、瀬那先生にとって私が特別なんだって思わせてほしい……」



瀬那先生の肩に頭を乗せてみた。



「本当につむぎは俺をその気にさせるのが上手だな」



瀬那先生はそう言って……あぐらをかいた自分の膝の上に私を横向きで乗せた。



「声、抑えろよ?」



私の両腕を自分の首へと回しながら、瀬那先生は私の耳元で意地悪にささやいた。

それに従うしかない私は……噛みつくようにキスをしてきた瀬那先生を受け入れた。



瀬那先生が私の腰を自分のほうへ引き寄せるので、自然とキスは深くなる……。

柔らかい感触がして、私の口の中をそれが……ゆっくりと動く。



声を出さない代わりに、瀬那先生の首に回る腕の力が強めるしかない。



甘く激しいキスが終わり唇が離れる。

私は深く息を吸う。

……かなりの体力を消耗し、私は瀬那先生に寄りかかった。

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