今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
翌日、蛍は学校を休むだろうと思っていたら、集合時間の数分前に蛍から電話がきた。
『もうすぐ着く!ごめん!』
それだけ言って、電話は切られた。
でも……私の頬は自然と緩んだ。
私の方に向かって走ってくる蛍を見て、思わず泣きそうになってしまった。
「つむぎ……っ、おはよっ!時間ギリギリセーフ?!」
「うん。全然大丈夫だよ」
「あれ?つむぎ、泣いてる……?」
私の顔を見て目を丸くする蛍。
「もう、誰のせいだと思ってるの……っ?」
「ははっ、私か!」
昨日家に帰ってからも蛍は大丈夫かなって心配で心配で仕方なくて、夜も全然寝れなかったんだからね。
……なんて、そんなこと本人には言わないけど。