今日も、私は瀬那先生を誘惑します。


「みんなのところに戻るぞ」



瀬那先生は、なにごともなかったかのように通常の先生モードに戻った。



いくらかっこいいからって、生徒にあんな悪質な冗談言ってもいいの……?!

普通はダメでしょ……。



私だって本当にキスされるとは思ってなかった。

どうせいつもみたいにからかってるんだって分かってた。



分かってたよ?

分かってたけど……なんか雰囲気がいい感じだったから流されてしまったっていうか……。



拒否しようと思えば全然拒否できた。



もしあのまま瀬那先生が私にキスしてたらと思うと……って、そんなことないない!



全力で私のことをもてあそんでるんだもん。



< 60 / 397 >

この作品をシェア

pagetop