この俺が男子校に?!
やべっ…ボケってしちまってた。
「あ!俺は涼宮はるって言います!1年です!」
よし!自己紹介したし早く行かねぇと
「すんません!もう行きますね!ありがとうござい
ました」
俺はそう言葉を吐き捨てその場を去った。
危なっ…近すぎてバレるかと思った…
時間やべぇじゃん!急がねぇと遅れちまう…
俺はこれでもかと思うほど早く走り、自分の教室に急いだ。

ーガラガラガラ

「あぁ〜間に合った!」

俺の席、俺の席っと
あ!あったあった!
横の席誰だ?笹野宮げん?誰だ?
まぁ知るわけねぇわ!初めてだもんな!
「君がはるって奴か?」
げんらしき人が尋ねてきた。
「そうだけど…なんで俺の名前知ってんの?」
なんでこいつ俺の名前知ってんだ?と俺は内心怖がりつつも聞いた。
「それはなはるってやつが初日から迷子になったん
だぜってみんなが噂してたからな」
「え?まじ?!噂って怖いなっ」
噂って怖ぇ〜そうじゃん!噂は独り歩きするって言うぐらいだもんな。
「ところでお主名前はなんと申す」
「なんだよその話し方…俺は笹野宮げん」
おおおお…?笑ったぞこいつ
そんなに面白かったのか?まぁ笑えるってことはいい事だからな!
「そだ!げん!お主は迷ったか?」
「おぉ…いきなり呼び捨てかよ!逆にさ、あんなに分かりやすいのに間違うわけねぇじゃん」
「まじか〜迷ったの俺だけかな?」
そう言いつつ俺の内心は
いや、2、3人はぜってぇ迷ってるって!
と自分だけが迷ったと認めたくなくて言い訳をしていた。
「そうだろ」
げんが面白そうに笑った。
あ、こいつまた笑った…そんなに楽しいか?
こいつは笑いが絶えねぇんだな…
「笑うなよ!俺だって迷いたくて迷ったんじゃねぇもん!」
「それは分かってるけどよ〜」
「また笑ったな?」
「あ、やべぇ先生来るぞ!」
げんのやつ話しそらしたな
バレバレやぞ〜ぬふふ〜。
こん時の俺の顔はやばかったと自分でも思ったよ。だってぬふふって言うやつ聞いた事ねぇもん
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop