学園No.1アイドルと恋していいですか?
入り口に群がるクラスメイトの

頭の上から、1つ飛び抜けた頭が見える。

いや、1つじゃない…

4つだ!!

「うそ〜!ほんとにきた!!」

「しかもメンバー全員〜!」


そこには來斗くんを筆頭に、
『“majesty”』のメンバーが
全員立っていた。


わたしの頭はパニック状態。


(ほんとに来た…!)


そんな中、団子状態になった入り口から

來斗くんがヒョイと抜け出す。


「結衣、やっと見つけた。」


「「え…」」


シンッ…と一瞬静かになる。

衝撃で動きが止まるクラスメイト

そんなみんなをよそに、大きな歩幅で

どんどん近寄ってくる來斗くん。

ガシッとわたしの腕を掴んで
引っ張り上げる。


「走るぞ」


(え〜〜〜!?!?)
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