学園No.1アイドルと恋していいですか?
入り口を強引に通り抜けて、

majestyのメンバーも一緒に校舎を突っ走る。

校舎の端から端まで全力ダッシュ。


(あ…脚が死ぬ!!)


限界で倒れそうになった瞬間、來斗くんが立ち止まる

脚が絡まってバランスを崩したわたしを
來斗くんがボスッと胸で受け止める。

「よく頑張ったな。」

來斗くんの顔を直近で見ながら、

(あ…まつ毛の長さが九重くんだ…)

そんなことを考えながら
ヘロヘロのままボーッと
來斗くんを見つめていると、

「こーら!ふたりの世界に入らないの!」


majestyのメンバー「さほり」くんの一言に、
ビクッとなって慌てて姿勢を戻す。


「す!すみません!もう走らなくて
大丈夫なんですか?」

「ああ、ここはもうアイドル科の専用校舎だからね。」
同じくメンバーの穂高(ホダカ)くんが答える。

「そうなんですね…!」

(良かった…これ以上走ったら死んじゃうとこだった…)


というか…


(アイドル科の校舎!初めて入った!!)
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