学園No.1アイドルと恋していいですか?
「…そうだよ。オレが九重、九重來斗」


少しの無言の後、來斗くんがそう答える。


「そうですか…」


「佐倉さん、あんまり嬉しそうじゃないね。」
冷静に人を見て、分析することが得意な穂高くんが言う。

「えっと!そうじゃなくて!

ただ…その…

変わりすぎてびっくりしちゃって…!」


そう、これが本音。

「だって!あんなに地味だった
九重くんが!こんなにキラキラした
男の子になってるんですよ!」


正直な気持ちをぶちまける。


「髪もこんなに明るくて!
オレたちに尽くせよ!とか言ってて!!」


ニヤニヤするメンバー


「こんなにかっこよくなってて!びっくりしちゃって!!」

「あと…!「ストーーップ!」」


さほりくんが声を上げる

「來斗が恥ずかしくて死んじゃいそう
だから、勘弁してあげてー!」

ハッと我にかえって、目の前に座ってる來斗くんを見る。


その顔は、耳まで真っ赤だった。
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