学園No.1アイドルと恋していいですか?
キーンコーンカーンコーン



午前最後の授業が終わり、お弁当を持って立ち上がる。

すると

「佐倉さんmajestyのところに行くの!?」

「一緒にお昼食べるの!!?」

周りにクラスメイトが集まってくる。


「いや、奏ちゃんと中庭で食べるだけだよ…!」


そう伝えると、

「じゃあわたしも一緒に行く!」

「わたしも!話聞かせて!!」

「う…うーん…ごめんね、二人で食べたいから」

(みんなこわいし…)

そう言って早足で教室を出ても

「じゃあ隣で食べる!」

諦めずに付いてくる。

人がかたまりになって階段を降りていくわたしたちを

見て、他の学生がびっくりしてこちらを二度見する。


(恥ずかしい…!)


テンパってうつむいて
一階への最後の階段を降りていると、


「キャー!」

付いてきてる子達が急にさけび出す。


その瞬間


ドンッ

後ろから背中を押される。


(うそっ…!)


一番前にいたわたしは、残り3段ほどある階段から


前のめりに落ちていく。
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