学園No.1アイドルと恋していいですか?
気づくと、來斗くんの腕の中にいた。


(わたし…來斗くんに抱きしめられてる…!?)


「びびった…怪我してないか?」

「うん…多分」


(というか、もう離して!)


恥ずかしくて顔が熱い。

「そ、それより來斗くん!どうしたの!?」

なんとなく話題をそらして
そっと胸を押して來斗くんの腕の中から出る。


「…ああ、昼休みに衣装の打ち合わせしたいって言うの忘れてたから呼びに来た。大丈夫か?」

「えっと、これから友達とお昼食べる予定なんだけど…」


チラッと奏ちゃんを見る。

「結衣、私は気にしないで、打ち合わせ頑張って!!」

「奏ちゃんありがとう〜!」

奏ちゃんの後ろにいるクラスメイトの視線から逃げるように
アイドル科の校舎に來斗くんと向かう。

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