箱の世界~愛が導いた奇跡~
お互いに分からないことを聞きあったりして気づいたことがある。
宮槻くんと、西丘くん、めちゃくちゃ教えるの上手。
私は、授業聞いてても分からないことだらけなのに。教え方も上手いし、なによりすごくわかりやすい。
そんなことを1人で考えていた時、宮槻くんが言った。
「飲み物なくなってきたし、じゃんけんで負けた2人がコンビニに行くってどう?」
その意見に、全員が賛成し、じゃんけんをした。
「じゃあ、佐藤さんと迅、行ってらっしゃい!俺は、メロンソーダで!松森さんは?何にする?」
「あっ、じゃあオレンジジュースで。」
なんか、すごく呑気な会話してるけど、華鈴ちゃん達が部屋を出てから、宮槻くんとお部屋に2人っきりということに気づいた。
「「あのっ!」」
宮槻くんも沈黙を破ろうとしてたのか。
言葉が重なってもっと気まずくなった。
もうっ!華鈴ちゃんが運命だとかなんちゃら言うから!
「松森さん、あのね、俺今、すごくドキドキしてる。」
「ふぇっ!?」
あっ、思わず変な声出ちゃった。
「瑚々ちゃんってこれから呼んでもいい?」
「あっ、うん。」
名前呼ぶのに許可なんているの?と思いながらも仲良くなれそうだから、返事をする。
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