箱の世界~愛が導いた奇跡~
「あっ、じゃあ、私も、香澄くんって呼んでいいですか?」
「うん!いいよ。てか逆に呼ばれたい。」
え、呼ばれたいって......もしかして香澄くんなんか意識してる?
それに、私から見る限り、香澄くんの耳や、ほっぺが赤くなってるように見える。
風邪ではないだろうけど......。
「むやみに俺に近づかない方がいいよ。まじで何するか分からないから。」
やっぱり、意識してる......。
私のこと好きになっても、私は病気なのに。
「ごめん。ちょっとトイレ行ってくるね。」
逃げるように部屋を出ていった香澄くんは、私のことが好きなのかな。
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