箱の世界~愛が導いた奇跡~
私は、深く考えることをやめて、次から普通通り接していこうと決めた。
これが、先週の金曜日の話。
固く決意を決めて投稿した今日、月曜日。
今週の土曜日には、定期健診の日がある。
定期検診には月に1度行くことになってて薬をもらいに行くことと最近何か不安なことがないかとか、カウンセリングみたいなことを受けてる。
このまま状態が安定すれば病名だけの症状が少ないものになるかもしれないと聞かされているから、できるだけストレスは溜めないようにしてる。
今のところ不安なことなんてないし出来れば普通のことして扱って欲しい気持ちもあるから症状がなくなって欲しいとは思っている。
定期健診のこと考えてたら、あっという間に学校が見えてきた。
いつも通り教室に向かいながら、薬を飲んだことを確認して教室に入って机のところで準備をしてると、いつもとは違う感触を机のなかに感じた。
「紙......?」
中には、1枚の紙が入っていて、それは、いつもは私より来るのが遅い香澄くんからだった。
「「放課後、部活の時間に図書館に来てください。話したいことがあります。」」

宮槻 香澄

話したいこと?なんだろ。
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