箱の世界~愛が導いた奇跡~
香澄side

驚いた。学校に来て準備を進めていた時に思いっきり足を机にぶつけてしまった。
イッテェ。
ん?
なんだこれ?
机にぶつけた衝撃で出てきたのか、俺の机から1枚の紙がでてきた。
っ!
え、これ、瑚々ちゃんから......?
てか、これって返事もらえるってことだよな。
やばい。めちゃくちゃ嬉しい。
待ちに待った返事をもらえることよりも、俺と同じ方法で呼び出してくれたのが嬉しかった。
はぁー。はやく終わらないかな。

って、何考えてんだ。俺。
瑚々ちゃんが楽しみにしていた行事が早く終わらないかななんて死んでも考えちゃダメだろ。
今日は瑚々ちゃんを色んな意味で守るのが俺の任務だ。
校外から来るお客さんから守ること。
同じキッチン担当で包丁と火から守ること。
あんなか弱そうな瑚々ちゃんに傷ひとつつけさせないために。
よし!気合い入れていこう!
重大な任務!全うしてみせる!

香澄side fin
< 31 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop