箱の世界~愛が導いた奇跡~
香澄くんは、私の方をまっすぐ見たまま、伝えてくれた。
「ありがとう。でも、ごめんなさい。」
「......好きな人がいるの?」
震えた声で香澄くんは、そう聞いてきた。
「ううん。好きな人は、いない。でも、香澄くんがこんなに伝えてくれてるのに、同じ気持ちじゃない私が香澄くんと付き合うことは出来ない。」
2人っきりの図書室に声が響く。
「そっか。正直に言ってくれてありがとう。」
考えて考えて出した答えを香澄くんは、わかってくれた。
「でも、俺はこれからも瑚々ちゃんを好きでいる。絶対振り向かせるから。それでもいい?」
「うん。ありがとうっ!」
「じゃあ、俺、そろそろ帰るね。外ももうじき暗くなりそうだし。」
「うん。」
「じゃあ、また火曜日!バイバイ!」
「バイバイ!香澄くん。」
静まり返っていた図書室を2人同時に出て、違う方向に進んだ。
そして、火曜日。
告白を断ったことは、一昨日の夜華鈴ちゃんに伝えた。
最初はめちゃくちゃ驚いてたけど、私が決めたことだからとわかってくれた。
香澄くんも今まで通り接してくれてる。
「ありがとう。でも、ごめんなさい。」
「......好きな人がいるの?」
震えた声で香澄くんは、そう聞いてきた。
「ううん。好きな人は、いない。でも、香澄くんがこんなに伝えてくれてるのに、同じ気持ちじゃない私が香澄くんと付き合うことは出来ない。」
2人っきりの図書室に声が響く。
「そっか。正直に言ってくれてありがとう。」
考えて考えて出した答えを香澄くんは、わかってくれた。
「でも、俺はこれからも瑚々ちゃんを好きでいる。絶対振り向かせるから。それでもいい?」
「うん。ありがとうっ!」
「じゃあ、俺、そろそろ帰るね。外ももうじき暗くなりそうだし。」
「うん。」
「じゃあ、また火曜日!バイバイ!」
「バイバイ!香澄くん。」
静まり返っていた図書室を2人同時に出て、違う方向に進んだ。
そして、火曜日。
告白を断ったことは、一昨日の夜華鈴ちゃんに伝えた。
最初はめちゃくちゃ驚いてたけど、私が決めたことだからとわかってくれた。
香澄くんも今まで通り接してくれてる。