世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「ちょっと奈津ー、起きて。食堂行くんでしょ」


愛結が奈津の背中をバンバン叩いて起こす。


愛結と奈津が食堂に行くときは校内のイケメン物色と奢られ目的だ。


「雪花も行く?」


「あたしはいいや」


男に興味はない。


正直、男に向かってキャピキャピしてるときの愛結たちと一緒にいると疲れる。


だからだいたいお昼休みは1人で過ごすことが多い。


別にそれが苦ということもないし、むしろ1人でいる方が楽だ。


誰かとつるむなんてバカらしい。


結局、本当に助けてほしいときに救ってくれる人間なんていないんだから─。
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