世界が終わるとき、そこに愛はありますか
あの犯人さえいなければ。


あの男さえいなければ、あたしは今こんな目に遭ってないかもしれない。


それだけじゃない。


叔父からは性的虐待を受けている。


毎日が苦しい。


死んでしまいたい。


でも、死ぬ勇気がない。


誰かあたしを殺してくれ。


何度そう思っただろう。


叔父の相手をさせられているとき、何度死を望んだだろう。


あたしが死んでも悲しむ人はいないのに。


なのになんであたしは生きているんだろう。


何のために生きてるんだろう。


そう自問自答したときにたどり着く答えはいつも決まってる。


…復讐。


あたしの人生をめちゃくちゃにした母親もろとも殺してやる─。


その思いだけがあたしをつき動かしているんだ。
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