世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「それでもあたしは深景さんへの想いが止められなかった。
深景さんは唯さんが好きで、あたしが入り込む余地なんてないのに。
深景さんはあたしをセフレとしてしか見てないのに。
そんなとき、カラオケで涼と会って、そのあと涼の車でデートして…。
昨日の涼ね、すごく優しかった。
紳士的で、自然なエスコートをしてくれて、さりげなく気遣ってくれて…。
半日そんな涼と過ごして、家まで送ってもらう帰りに…あたし汚い考えしちゃってさ…。
涼はあたしに好意をもってくれてる。
だったらもう涼でいいじゃん、って。
涼なら簡単に手に入って、叶わない恋をする必要もなくなるじゃん、って。
涼“で”いいや、って。
自分がラクになるために涼を利用しようとしたんだよ、あたし。
しかも、そう考えただけじゃない。
その帰り道、車が信号で止まったとき、涼がゆっくりあたしにキスしようとしてきた。
拒否することだってできたはずだった。
なのにあたし…受け入れちゃったんだ。
情けないよね、ホント。
汚い考えで、優しい涼を傷つけた自分が嫌で嫌で…っ」
深景さんは唯さんが好きで、あたしが入り込む余地なんてないのに。
深景さんはあたしをセフレとしてしか見てないのに。
そんなとき、カラオケで涼と会って、そのあと涼の車でデートして…。
昨日の涼ね、すごく優しかった。
紳士的で、自然なエスコートをしてくれて、さりげなく気遣ってくれて…。
半日そんな涼と過ごして、家まで送ってもらう帰りに…あたし汚い考えしちゃってさ…。
涼はあたしに好意をもってくれてる。
だったらもう涼でいいじゃん、って。
涼なら簡単に手に入って、叶わない恋をする必要もなくなるじゃん、って。
涼“で”いいや、って。
自分がラクになるために涼を利用しようとしたんだよ、あたし。
しかも、そう考えただけじゃない。
その帰り道、車が信号で止まったとき、涼がゆっくりあたしにキスしようとしてきた。
拒否することだってできたはずだった。
なのにあたし…受け入れちゃったんだ。
情けないよね、ホント。
汚い考えで、優しい涼を傷つけた自分が嫌で嫌で…っ」