世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「どうせまた唯さんがどうのって言うんでしょ。あんたのことはだいたい分かる」


愛結が呆れたように言った。


「タイプが唯さんなんだとしたら、雪花が唯さんに近づくしかないよね。髪型を真似るとか、立ち振舞いを真似るとか」


唯さんを真似る…か。


だとしたら、もっと美容に力を入れなきゃいけない。


家の中じゃメイクしないし、髪も巻かない。


そんなだから恋愛対象として見てもらえないのかもしれない。


「…あたし、頑張る」


「お、急にスイッチ入ったね」


もっと見た目に気を遣うところから始めよう。


何かを変えない限り、何も変わらない。


「あたしたちはずっと応援してるからね」


「何かあったらすぐに頼るんだよ?」


この1歩を踏み出せたのは、愛結と奈津がいてくれたから。


愛結と奈津が背中を押してくれたからなんだ。


だから、諦めない。


あたしは、頑張る。
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