世界が終わるとき、そこに愛はありますか

「ここ数日で一気に可愛くなったね！」


シャンデリアが輝くリビングに案内するなり唯さんがそう言ってくれた。


ホントは深景さんに言って欲しかった言葉。


肝心の深景さんには会えていないもどかしさ。


「…あ、もしかして深景のために頑張ってるんだ？で、表情が暗いってことは、アイツと会えてないんでしょ」


まだ何も話してないのに、唯さんはすべてを分かってくれた。


さすがだな…。


人気キャバ嬢だけあって、かけてほしい言葉が分かるんだろうな…。


「まぁまぁ、座って座って。飲み物何がいい？だいたい何でも揃ってるよ」


純白のソファに腰を下ろすと、体がゆっくりと沈み込む。


「じゃあ…アップルジュースで」