世界が終わるとき、そこに愛はありますか
「ちょっと琥太郎。今日は帰ってこないんじゃなかったの?雪花ちゃんと琥太郎を会わせるのは嫌だったんだけど」


3人分のカレーを盛り付けながら唯さんが鋭い声を投げる。


「…青龍会も来てたから帰ってきた。俺を敵視してるどっかの誰かさんに殺されかねないからねぇ」


「深景と会ったの?」


「あぁ。廊下でバッタリ」


何かの会合だろうか。


今日、深景さんが浅香さんに会ったのなら、絶対に機嫌が悪い。


なのにあたしがその浅香さんと会ってたことがバレたら…?


サーッと血の気が引いていくのを感じる。


「…あたし、帰─」


「せっかく来てくれたんだし、3人で写真とりたいなー」


あからさまにあたしを遮って、意味のわからない提案をしてくる浅香さん。


唯さんも困惑している様子だ。
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